飲酒が薄毛の原因になる2つの理由 薄毛は健康状態と大きく関わっていますから、飲酒も控えた方がよさそうですね。まずはなぜ飲酒が薄毛の原因となるのかを学びましょう。 飲酒が健康に良くない原因はアルコールで、アルコール分解にかかるエネルギーやその過程で生じる…
中学生、高校生の薄毛の原因は?
生活習慣やストレスの影響
中学生、高校生から薄毛になるのは割とショックなことだと思います。場合によっては深刻な事態になるかもしれませんが、軽度のものであれば生活習慣やストレスなどが原因と考えられます。
生活習慣やストレスは髪の毛を弱らせるため薄毛だけでなく白髪の原因にもなります。薄毛は生えてこない毛根が増えた状態、白髪は髪の毛にメラニンが供給されなくなった状態です。
偏った食生活やダイエット
育ち盛り、食べ盛りの10代だからといって食べ過ぎや偏食はよくありません。逆にダイエットで栄養不足に陥ることも髪にとってよくありませんよ。
健康な髪の毛を生やすためには豊富な栄養が大切です。髪の毛や体づくりに必要なタンパク質を始め、血行をよくするDHA・EPA、代謝に関わる亜鉛、細胞分裂に関わるビタミンBやビタミンEあたりを積極的に摂りたいです。
お菓子ばかり食べるような生活をしている場合や、ダイエットとして必要なタンパク質さえ食べていない場合は特に気をつけましょう。
成長期は貧血にもなりやすいので鉄分をしっかり摂取しましょう。鉄分はほうれん草やレバーに含まれています。
夜更かし
見たいテレビ番組やYouTube番組があるとどんどん寝る時間が遅くなってしまいます。また、テストや受験が迫っていると勉強のために夜更かししなくてはいけないこともあります。睡眠は体を休め脳をリセットさせる重要な時間なので睡眠時間を削ると体をうまくうごかせなくなり、意識がすっきりしません。さらに自律神経のバランスが崩れることで血管が狭くなり髪の毛に栄養が行き渡らないことも考えられます。
ストレス
部活や学力、クラス関係や恋愛など思春期にはそれが人生のすべてと思えるほどの悩みがあるものです。ただ、悩みすぎるとストレスがかかってしまいますね。ストレスは体を緊張状態にして血管を狭くしてしまいます。そのため髪の毛に栄養が行き渡りづらくなります。
ストレスでハゲるとよく言われますが、これは老若男女問わず気をつけるべきです。栄養不足や血行不良は色素を作りづらくするため白髪の原因にもなります。最近は小学生でも白髪に悩むことがあるようです。
円形脱毛症
中高生の抜け毛で考えられるのが円形脱毛症です。ただ円形脱毛症の場合は1箇所が集中的に抜けるか、全ての髪の毛が抜けるかするため「薄毛」とは言えないですね。
それでも円形脱毛症はすぐに対処すべき症状なので合わせて紹介します。
円形脱毛症は免疫細胞によって引き起こされる
円形脱毛症は免疫細胞が毛根を異物と見なして攻撃する症状で、ダメージを受けた毛根は髪を生やせなくなってしまいます。1箇所に攻撃が集中するため円形にごっそり髪が抜けます。
免疫細胞はストレスによって毛根を攻撃することもありますが、免疫が過剰に働きやすいアトピー素因を持っている人との関連性が示唆されています。
中学生や高校生でもAGAによる薄毛は起こる?
男性の場合は5αリダクターゼという酵素が原因となるAGAも起こり得ます。AGAは思春期から発症するので高校生や大学生くらいだとその兆候が見られることがあります。
AGAは剃り込み、前髪、額のどこかが集中的に抜けていきます。
詳しいメカニズムは男性ホルモンであるテストステロンと5αリダクターゼが反応することで発毛を邪魔するジヒドロテストステロンが生み出されるというものです。女性でも女性ホルモンが大幅に減ることでAGAのリスクが高まります。治療法は男性と女性で異なります。
中学生や高校生の薄毛・抜け毛の改善方法
基本は生活習慣の改善
中高生の場合は生活習慣が健康の基本となるため、夜10時くらいには寝る、栄養バランスよく食べる、ストレスを溜め込みすぎない、偏食をしないというあたりが薄毛改善につながります。もともと遺伝で髪の毛が薄いという場合はしょうがないにしても栄養不足や血行不良で薄毛になっているのなら健康に戻すだけで薄毛改善できます。
また、中高生のうちは髪の毛が生えやすいので薄毛改善も大人より容易です。
円形脱毛症を治す
円形脱毛症の治療は免疫細胞に毛根を攻撃させないという方針で行われます。そのためステロイドを使ったり、ある部分を被れさせて免疫細胞のターゲットを切り替えさせるといった方法(局所免疫療法)がとられます。しかし、円形脱毛症の治療法は未解明な部分が多くもっとも信頼できる治療法でも行うことが推奨されるBランクで行うことが強く推奨されるAランクはありません。
日本皮膚科学会のガイドラインで推奨度Bになっているのは先ほど紹介したステロイドパルスと局所免疫療法の2つですが、そのうちステロイドパルスは16歳以上の患者に使われます。
円形脱毛症は治療をしても脱毛が止まるだけで発毛しないこともあります。初期段階のうちに病院へ診せましょう。円形脱毛症を診てくれるのは皮膚科です。
AGAはAGAクリニックで
AGAになるのは思春期、早くても10代後半です。AGAが疑われる時は皮膚科やAGAクリニックへ行きましょう。
ただ、AGA治療に関してはいくつかの注意すべきポイントがあります。
中学生や高校生がAGAクリニックへ行く際の注意点
未成年はAGA治療ができない
未成年はAGAの治療薬が使えません。そのためAGAの治療は20歳になってからが原則です。これはAGAの治療薬に未成年への副作用が見られるからです。
副作用のあるプロペシアやミノキシジルについて
AGA治療にはプロペシアとミノキシジルが主に使われます。プロペシアは5αリダクターゼの働きを抑制する薬で、同様の効果を持つものにザガーロがあります。プロペシアやザガーロはAGAの根本に効果をもたらす治療薬ですが未成年は生殖成長への支障などが懸念されます。ちなみに女性は成人でも使えません。
ミノキシジルは頭皮の血行を良くする成分でリアップをはじめとする外用薬タイプと内服薬タイプがあります。ミノキシジルは女性でも使える薬ですが、未成年に関しては頭皮のかぶれや頭の痛みなどの副作用のリスクがあります。
10代でも使える薬はパントガール
10代で使えるAGA治療薬はパントガール ですがこちらは髪の成長に必要な栄養を補給する薬でプロペシアやザガーロが使えない女性のAGA改善に使われます。
未成年については16歳以上の使用が認められています。
AGAクリニックで治療や検査を受ける時は同意書が必要
AGAクリニックで治療や検査を受ける時は親権者の同意が必要です。一人で行っても検査を受けられないのでしっかり保護者同伴でAGAクリニックへ行きましょう。AGAの治療はできなくてもスコープを使った頭皮チェックや血液検査、遺伝子検査などでAGAリスクを確認できます。それ以外の脱毛症であった場合でも医師がしかるべき対応を教えてくれます。
AGAクリニックの良いところは薄毛の悩みに特化している点とプライバシーへ配慮している点です。一般の皮膚科に通いづらいという子のために一度AGAクリニックへ問い合わせてみると良いでしょう。
中学生や高校生の薄毛・抜け毛対策は重要
ハゲや薄毛は大人の悩みというわけではありません。中学生や高校生、早いと小学生で薄毛や白髪に悩んでいます。一過性のものと思わずその対策を知るために病院を積極的に活用してください。薄毛や白髪の原因がわかれば本人にとっても希望が見えるはずです。